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Bluemonday 4eme Dan
Inscrit le: 23 Mar 2004 Messages: 394 Points: 10765 Pays, Ville: Nishinomiya, Hyogo, Japan
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Posté le: 22 Mai 2004 22:45 Sujet du message: 一件落着(かな?)
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fredericさんの「自閉症」という言葉から発生した今回の議論でしたが、これで一件落着したかな、と思っています。
簡単にこれまでの経緯を振り返ります。
途中参加のRuriさんおよび話題にほぼノータッチのChocobananaさんのご意見は割愛させていただきました。すみません。
①「自閉症」という言葉の危険性
この語に語弊を生じさせうる可能性があることは、fredericさん、momokoさんNaho7さん、そしてわたしも理解していました。
②「自閉症」という言葉の概念について
病名としての意味は、4人とも程度の違いがあれ、理解していました。
その4人中でとりわけNaho7さんは、家族にそういう人がいる、ということで一番問題に身近な人でした。fredericさんはお父さんの仕事の関係で、身近に知っていました。momokoさんは、個人の事情はわかりませんが、この言葉の使い方に一番に気づいた人でした。わたしは、「変な日本人観」の話題から脱線してこの話が続くと予想し、話題を二分割しました。
③「自閉症」という言葉の使い方について
さて、ここからfredericさんとmomokoさんとNaho7さんの間に隔たりができます。
fredericさんの主張:(隠喩)表現として使いたかっただけだ。
momokoさんとNaho7さんの主張:「自閉症」を表現として使うのは間違いだ。
Bluemondayの主張:両者の意見を理解できるが、それほどfredericさんの発言にこだわる必要性があるのか疑問だ。
④議論の要旨と感情的な面について
fredericさん:僕だって、「自閉症」が何なのかはよく知っていているのに、どうして単に表現の一つに使っただけで、お説教されなければならないのだろうか。僕が知っている「自閉症」の症状を形容詞的に使いたかっただけだ。反感を感じる。それにがっかりだ。僕の本題だった「変な日本観」や「Exotisme」の問題なんてどうでもよいと思われているのだろうか。
momokoさんとNaho7さん:「自閉症」を気軽に使うなんて、その病気に関わっている人々(とくにNaho7さんにとって)への配慮がかける。まったく、気分を害することだ。しかも、Bluemondayは「差別用語」を持ち出して、わたしたちは差別の話なんかしてないのにますます気に障る。
Bluemonday:「差別」には、「表立たない、あるいは本意でない(無)意識のレベルの差別」と「言動として表れる社会問題の差別」がある。「適さない表現」は前者の「差別」により深く関係している。
つまり、発信者は必ずしも悪意を持たず、実際の病気としての諸問題から自由になって、その語を言語記号のレベルに引きずり寄せることで、より自分の感情に近いものを表現する手段として用いることを可能とする。その時点で、「差別」は文字どおり「差」を「別」する=「区別」ともいえる、記号になるのである。
それに対し、受信者がこのように言葉の使い方に、社会的アプローチで問題提議をするとき、彼らの主張である「適切でない原因」は、社会問題(つまり後者の「差別」)にあり、その「適切でない理由」は、発信者が無知にも(あるいは恥知らずにも)間違った思想(=社会問題に対する無関心や誤った認識)を表現という媒体で再生産しているということが、彼らに嫌悪感や恐れを与えるからである。
しかし、文学・思想を語る者は、こうした一切の社会的文脈から離れ、一種の非現実的空間を文学的聖域として守る=「表現の自由」を第一義的権利として要求する。
よって、ここではmomokoさんとNaho7さんは社会問題として「自閉症」を語っているのに対して、fredericさんは文学的に、社会問題(病気に対する個人・社会の認識)の文脈から離れて反論しているので、両者がお互いの立場に立ってみない限り、議論は平行線をたどるだろう。管理人の立場としては、日本語での議論の場でフランス人1人対日本人2人になっているのはほっとけないし、momokoさんとNaho7さんが外国人との議論に不慣れなら、話が進むほどショックが大きくなるだろうから、助け舟を出したほうがいいだろう。
⑤結果
fredericさん:フランス人は議論で言い争いをして真剣に「遊ぶ」ことによって、それを楽しんでいる。よって、隠喩表現などは頻繁に使う。それは日本人には通じないかもしれないし、傲慢だと思われるかもしれない。今後もっと気をつけようと思う。
momokoさんとNaho7さん:非難するつもりは毛頭なかったが、お説教のように聞こえたらごめんなさい。
Bluemonday:わたしのいうことは意味不明だったかもしれないが、結果的に三者間で問題が落ち着いてよかった。
ま、こんなところでしょうか。
さらなる、ご意見・お叱り等ございましたらどうぞ。
最後にmomokoさんからわたしへの質問に答えます。
momoko a écrit: | 「議論」をして問題を解決して行くのがフランス式だそうですが、ブルーさんも充分そういうやり方に慣れ親しんでらっしゃるようですね?
「議論で勝った方が正しい側になる」というようにも見えました。 |
フランス語歴は浅いですが、国際結婚していると話し合いや夫婦喧嘩の度に嫌でも慣れていきます。
最初はもちろんカルチャーショックを受けます。理屈っぽいし、「私なんかね」って話もすごく多いし、好きなものや知りたいことには納得いくまで食い下がって「くどい」と思えるときもあれば、関心がなくなると、どこ吹く風でケロッとしてる。まるで天真爛漫なこどものようです。でも、そこがフランス人の人懐っこさであり、魅力であり、ロマンチストといわれる所以なのかもしれません。
イギリス人と結婚している友人はご主人のブラック・ユーモア(イギリス人の超得意技で皮肉たっぷりのジョーク)に苛つくそうです。
むかしはそれが良く理解できずに泣いたり、怒ったりしていましたが、最近は随分心の内が読めるようになって、付き合いが楽になりました。日本でもフランスでも、人によく「ぶるーは半分日本人で半分外人だね」といわれます。だから、わたしはたまに「変な日本人」にみえるかもしれません。あしからず!
momoko a écrit: |
ブルーさんは、Nahoさんや私の意見を正論だと主張してると書いておられますが、
「fredericが気を悪くした」と言って、私やNahoさんに非があるようにも書いていました。 |
解答はここです。
Bluemonday a écrit: |
モモコさんもfredericさんもどちらも非はないですから、わたしは何も彼に謝れとは言うつもりはないし、彼も謝らないでしょう。ただこのままお互いが理解できるように歩み寄らないでいたら、最後にはもめるので、そうなる前に一言書いたのです。 |
momoko a écrit: | しかし、ブルーさんも日本語が未熟な20歳のfredericさんと、フランス式の会話の仕方を知らない私とNahoさんの間に立って助け舟を出したかったのだということは、よくわかりました。ありがとうございました。 |
どういたしまして。助け舟をだしたり、たまに憎まれ役を買って出ることも管理人の仕事の一つと心得ていますので。
fredericさんの年齢に関しては、私の推理は全く間違っていたようです。
ひょっとして長官より上だったりして(笑)。 まさか、ね?!
今後とも「喧嘩するほど仲がよい」フォーラム作りのために、皆様のご参加・ご協力を重ねてお願い申し上げます。 _________________ This one will know, how far I live on. |
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Naho7 Ceinture Blanche
Inscrit le: 20 Mai 2004 Messages: 9 Points: 18
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Posté le: 23 Mai 2004 01:01 Sujet du message: まあ、なんとか落着でしょう。。。
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momokoさん>
たぶんmomokoさんと私の言いたいことはほぼ同じなのではと思ってました。
それは当たりだったみたいですね 私が太字にしようかと思ってた部分をちゃんと念押ししてくれてましたもの。
あの隠喩の仕方は日本語になった場合、差別にあたると言うよりは自閉症に対する誤解を助長する惧れがあります。それを理解して欲しいなと思います。
あの時、私が言いたかったことはここに集約されてました。ビンゴです
障害者から学ぶこと、本当にたくさんありますよね。
例えばあの子達の純粋さや人を見る目の確かさには目を見張るものがあります。
私の場合は物心つくかつかないかのうちから一番そばにいたわけで、いて当たり前、いない生活がわからないって次元なのですが(笑)、momokoさんはそうじゃないのにちゃんと自閉症を理解してくれているようでうれしく思いました だからmomokoさんのお友達の弟さんもmomokoさんと遊んで欲しかったのかなって思いますよ。
シュタイナーの言葉はどこかで聞いたことあります。かすかな記憶程度ですが。。。
fredericさん>
少しでもわかって頂けたようで良かったです。
確かに今回の場合fredericさんがキレて(?)おっしゃっていた様に、あなたは日本社会の問題とか自閉症って言葉そのものの犠牲になったのかも知れませんね。
そもそもこの日本語の病名自体に問題があるようにも思われます。他の病名に置き換えた方が良いのでは?と言う意見もあるくらいなんです。もし自閉症が別の名前だったら、fredericさんの発言は問題にならなかった気もしますし。
それほどに日本では誤解が多い、そこに一番の問題があるわけで、fredericさんがフランス語的表現で使ってしまったことを責めるつもりは全然ありませんでした。
だけどfredericさんが日本語で話をする以上、それは他の言葉や表現でもまた起こりうることだってことを覚えておいてください。日本語で話すのだから日本の文化や思想、社会問題に否応なく巻き込まれるのは当然のことだと思いますよ。言葉というのはそれ単独で存在しているわけではなく、文化の中で生まれ育まれ変化していくものなのですから。
それは私たちが外国語で話をする場合も同様で、おかしい表現やその言い方はまずいよってことががあればどんどん指摘して頂いた方がありがたいと私は思います。指摘された時は「あちゃ~ 」って思うけれどそれで2度と同じ間違いをしないで済むじゃあないですか。
>Bluemondayさん
お疲れ様です(笑)管理人の苦労お察し致します。
さっぱりわからない話に参加しなければいけなかったわけで大変だったのでは。。。と思います
ちなみに私は、とある英語ベースのチャットルームで管理人してまして外国人との議論はリアルタイムでやり合ってます
私は最初静観を試みたのですが、どうも話が違う方向に行ってしまいそうで、またmomokoさんの本当に言いたかったことがぼやけてしまってきていると感じたので逆に私は話の流れを引き戻そうと思い参加させて貰いました。
私にはぶるーさんがfredericさんの側に立ってるように見えて、momokoさんがこの議論で負けちゃいそうって思ったんですよね、なぜか。
まあ、それでもなんとか一件落着の様相ですね。
お疲れ様でした。
(EDITE par Bluemonday)
Dernière édition par Naho7 le 28 Mai 2004 23:36; édité 2 fois |
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frederic 4eme Dan
Inscrit le: 16 Mai 2004 Messages: 132 Points: 8339 Pays, Ville: Tokyo
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Posté le: 23 Mai 2004 03:26 Sujet du message:
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ブルーさん、皆の意見をまとめて、私の考えを示した時に次の文章を書きました:
僕の本題だった「変な日本観」や「Exotisme」の問題なんてどうでもよいと思われているのだろうか。
分りやすくて、ストレートな文章で私の意見を完璧に表しました。すばらしい。
ありがとう。 |
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momoko Ceinture Blanche
Inscrit le: 17 Mai 2004 Messages: 11 Points: 0
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Posté le: 23 Mai 2004 13:05 Sujet du message:
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雨降って地固まるってやつですかね?
>Nahoさん
私も、「ブルーさんがfredericの味方ばかりしてる」と思って、ちょっとムカって思ってしまったんですけど、Nahoさんが助け舟出してくれたので、とても嬉しかったですよ。
友人の弟さんのこともあったので、この議論のおかげで、たまたま通りかかったNahoさんと意気投合できたのは、何かの縁かも?と思ってしまいました。
…続きは個人的なお話になりそうなので、後ほど、遅くなるかもしれませんが、ゆっくりmp書きます。
また、フランスに限らず諸外国と日本のことについても、ブルーさん達と交えていろいろ話せたら楽しそうですね。
>ブルーさん
それにしても、相手の気分を害すことを予測しながら自分の言いたいことを言うのは
大きなストレスになりますね。しかし、相手の気分を損ねないように自分の言いたいことを言わないのも良くないことですね。
ところで、ブルーさんは国際結婚されてるのですか?!
それは、すごいですね。「いいな」という意味ではなく、「国際結婚によるストレス」について想像をするからです。
でも、国際結婚の夫婦にとっては、日本で生活するよりは海外で生活をした方がストレスが少なくていいのではないですか?相手との文化の違いも大きいでしょうけど、それよりも、日本の社会での、それこそ「差別」の方が大きな壁になるんじゃないですか?
しかし、日本人が国際結婚をする場合は、いい意味で鈍感でないと難しそうですね。 |
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frederic 4eme Dan
Inscrit le: 16 Mai 2004 Messages: 132 Points: 8339 Pays, Ville: Tokyo
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Posté le: 25 Mai 2004 20:57 Sujet du message:
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このForumの乗っていた話題を見たら、「北野武」名乗っている話題を偶然見つけました。
メッセージの中に、ブルーさんの好きな先生の映画評論を乗っていました。読んだら大びっくり。
この先生は完全にホモ嫌いです。しかも彼の発言はかなり激しい。例えば:
-北野映画の独特の間の悪さ=疎外感といったものは、ゲイに受ける要素があります。
-ゲイの作る映画は北野武の映画と同じような、疎外された間、を持っています。
-映画祭の審査員はゲイが多いので、受けるのではないでしょうか?
-ちなみに、淀川長治さんも、黒澤明も、北野監督を高く評価していますが、この二人ともゲイです。淀川さんは確実で、黒澤についてはアングラ情報なので信頼は出来ませんが、映画を見ていると、確かに黒澤は女性の描き方が物凄く下手糞ですね。一方、三船敏郎を色気ムンムンに描写する情熱と比較すると、黒澤は少なくとも精神的にはゲイだったと思えます。
-要するに、映画界に存在するゲイ・シンジケートの中で、北野監督は不当に高く評価されてきた、と私は思っています。
まあ彼のメッセージのほとんどですが、彼はホモの陰謀の妄想に落ちたのではないでしょうか。
この発言はまとめると:
-ゲイ=疎外
-北野の映画に疎外感ありますから、ゲイの映画だ。
-私は北野の映画が好きじゃない、でも外国人の審査員が好きだから、審査員=ゲイ。
-黒澤明=ゲイの監督。だから海外で受けました。
-映画世界はゲイ・シンジケートに操られている。
皮肉っぽく彼のメッセージを批評したら、「こんな陰謀妄想を抱いている先生こそは疎外感を持っているのではないでしょうか。まさかゲイですか?もしくは精神的なゲイ?」と考えられます。
しかし、彼の文章の中にゲイとユダヤ人をすり変えたら、彼のメッセージはナチ並のメッセージになっていました。私にとっては、彼の文章はただの反ホモのプロパガンダに過ぎないと思います。彼のメッセージを読んで、日本でもホモに対する偏見や恐怖は強いと思いました。それで私の誤った「自閉症」発言に対する反発をみて、この先生の発言は、反発なしで進んだのを見ると不公平だと思いまして、このメッセージを書きました。 |
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Bluemonday 4eme Dan
Inscrit le: 23 Mar 2004 Messages: 394 Points: 10765 Pays, Ville: Nishinomiya, Hyogo, Japan
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Posté le: 26 Mai 2004 00:35 Sujet du message: 「北野武評」の件
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こんにちは、fredericさん。
fredericさんの疑問に対するわたしの答えは次のとおりです。
①前置き
この先生のはなしについては、フランス語の「Cinéma et Littérature du Japon(日本の映画・文学)」のセクションでたくさん議論されましたね。
わたしは、日本の映画にあまり詳しくないです。
北野監督の映画も今まで「HANA-BI」と「菊次郎の夏」と「Dolls」の3本を観ただけです。だから、専門家の意見を聞きたいと思いました。
偶然この先生のホームページを見つけた時、この先生のほかの評論を読んで、その自由な文体が気に入り、先生にメールをしました。そして、ひとりの日本映画の専門家の意見として、海外での北野武監督での評判について書いていただくよう、お願いしました。
ですから、本来はここのフォーラムのMPのように、私信(個人的な手紙)としてわたしに送られてきたものです。その後で、ここのフォーラムに転載するために、先生から許可をもらいました。
つまり、fredericさんのメッセージのように最初からフォーラムのために書かれたものではないのです。
そのために、先生の発言や表現は過激です。
個人の意見として、思ったことを自由に書いたからです。
そして、引用するとき、先生の文章を尊重するために、そのままで引用しました。
実は引用の前置きにわたしはそのことを書いたのですが・・・。
もし、責任問題を問うなら、引用したわたしが悪いということになるでしょう。
②先生の意見
もう一度先生の手紙を読みました。
議題は「なぜ北野監督が高い評価をされているのか」です。
まず、先生自身は、北野監督が天才だと思っていません。
「良か可ぐらい」といっています。
だから、先生もどうして海外で北野監督が賞賛されるのか、納得がいきません。
その理由を考えるとき、先生は次の指摘をしました。
―北野監督の作品の中に一種の「疎外感」がある。
―北野監督が描く「疎外感」は、ゲイのそれに通じるものがある。
―その「疎外感」はある映画関係者(評論家・監督)に大変気に入られていて、彼らの中に実生活でゲイである人(もしくはそういう噂がある人)が多いという事実がある。
例:映画祭の審査員、淀川長治さん、黒澤明監督
ここで、ちょっと引っかかるのは「映画祭の審査員」のところです。
個人について「ゲイ」というのはわかりますが、「審査員」という複数・不特定の人を「ゲイ」と呼ぶのは問題があると思います。ゲイの審査員もいれば、ゲイでない審査員もいるでしょう。2004年のカンヌの審査員の中に、タランティーノ監督やE・べアールさんがいますが、彼らがゲイか疑問です。そうすると、ゲイでない映画祭の審査員は怒ると思います。
そして、結論も一部の映画関係者の話です。
Citation: | 要するに、映画界に存在するゲイ・シンジケートの中で、北野監督は不当に高く評価されてきた、と私は思っています。 |
簡単にいうと:
―「不当に高く評価」した人は、ゲイ評論家の中の誰かわからない。
―「不当に高く評価されてきた」理由は、ゲイの疎外感と北野監督が描く「疎外感」に共通点があって、その点が高く評価されている。
ですから、先生は「ゲイが嫌い」とは、一言も言っていません。
先生は、「北野監督を過大評価している人にゲイの評論家や映画監督が多い」といっただけです。
しかし、それをゲイの責任とすると、たしかに語弊があります。映画審査員はゲイだけではないですし、北野監督の映画が好きな人もゲイだけではないでしょう。そこの部分は曖昧で、ここだけが問題点です。
③「ゲイ」という言葉
先生の「ゲイ」の隠喩表現が、もし「自閉症」という言葉でfredericさんがその「(一般に考えられている)症状」を形容詞的に使いたかったのと同じならば、ここも≪ゲイ=悪者≫という図式ではなく、創作活動の中に「精神的ゲイ」=ゲイの感受性、つまり「男の人にとって同性に魅力を感じること」が表れている、そういう芸術家の話であって、「反ホモのプロパガンダ」や「ナチ」との比較はちょっと深読みだと思います。
有名な文学者にも同性愛者であった人はたくさんいます。それについての評論もいっぱいあります。しかし、そこでは彼らの芸術性を理解するのに、どれだけ同性愛の要素が関係あるか、ということが問題で、彼らがゲイであった事実を悪く言っていません。
先生が言おうとしたことは、この「ゲイ的な芸術感覚」のことで、それを賞賛しすぎる人がいるので、その過大評価が本来の北野監督作品のレベルに対して不当だ、ということだと思います。
問題はその事実と責任の関連性です。
その「賞賛しすぎる人」の何人かはゲイでしょうが、100%ゲイと断言するためには、それを証明するのに淀川長治と黒澤明の例だけでは少なすぎるので、その点は短絡的だと思います。
最後に、
frederic a écrit: | -黒澤明=ゲイの監督。だから海外で受けました。 |
ここの部分はfredericの読み違いではないですか。
海外での評価は北野監督のことで、黒沢明監督の話はしていません。
ちなみに、先生のこの評論について、わたしの意見です。
先生の北野作品における「疎外感」の指摘はなるほどと思いましたが、わたしはその「疎外感」を「ゲイ」ではなく、「コメディアン、ビートたけし」と「映画監督、北野武」の二面性や、彼が以前に(バイクの?)交通事故に遭って、死にそうになった経験など彼の人生に関係していると思いました。「ゲイ」との関係については、喩え話としてならわかりやすかったですが、実際に北野監督作品や北野監督自身にどれだけ関係があるかは疑問です。だから、Elieさんが書いたように、「L'aliénation que ressentent les gays est de toute évidence plus forte et plus profonde que bien d'autres, mais elle n'est pas fondammentalement différente des autres.(明らかに、ゲイが感じる疎外感は他の誰よりも強く深いものですが、それはゲイ以外の人々が感じうる疎外感と全く別物なわけではありません。)」という考えに賛成です。 _________________ This one will know, how far I live on.
Dernière édition par Bluemonday le 26 Mai 2004 02:12; édité 1 fois |
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Bluemonday 4eme Dan
Inscrit le: 23 Mar 2004 Messages: 394 Points: 10765 Pays, Ville: Nishinomiya, Hyogo, Japan
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Posté le: 26 Mai 2004 01:49 Sujet du message: 国際結婚
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返答が遅れてすみません。
momoko a écrit: | ブルーさん
それにしても、相手の気分を害すことを予測しながら自分の言いたいことを言うのは
大きなストレスになりますね。しかし、相手の気分を損ねないように自分の言いたいことを言わないのも良くないことですね。 |
心外にも相手に悪く解釈された場合、「どうしてわからないの?」と思うと同時に、相手の立場にも身を置いてみて、「あ、悪かったな」と思える余裕があれば問題ないと思います。
momoko a écrit: | ところで、ブルーさんは国際結婚されてるのですか?!
それは、すごいですね。「いいな」という意味ではなく、「国際結婚によるストレス」について想像をするからです。
でも、国際結婚の夫婦にとっては、日本で生活するよりは海外で生活をした方がストレスが少なくていいのではないですか?相手との文化の違いも大きいでしょうけど、それよりも、日本の社会での、それこそ「差別」の方が大きな壁になるんじゃないですか?
しかし、日本人が国際結婚をする場合は、いい意味で鈍感でないと難しそうですね。 |
ストレスはないです。エンジョイしてますよ。
国際結婚の夫婦で外国人+日本人のカップルが日本と海外のどちらに住みやすいかは、その夫婦・家族によると思います。
日本で夫が外国人だからと差別された経験は一度もありません。
わたしたちは東京に一年住んでいましたが、近所の方の偏見も、逆にすごく好奇心をもたれたこともなく、平穏無事に暮らしました。
わたしたちだけがラッキーだったのかな。
momokoさんのおっしゃる「鈍感」の意味は、「小さいことにこだわらず、肝っ玉を据える」という意味ですか。よくわかりませんが、結婚する人は普通、離婚するために結婚するわけではないので、この人とがんばろうという強い気持ちがないと、相手が外国人でも日本人でも、海外でも日本でもうまくいかないだろうと思いますが・・・。 _________________ This one will know, how far I live on. |
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frederic 4eme Dan
Inscrit le: 16 Mai 2004 Messages: 132 Points: 8339 Pays, Ville: Tokyo
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Posté le: 26 Mai 2004 03:09 Sujet du message:
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ブルーさん、返事ありがとうございます。
私は「ゲイ」と言う言葉は差別用語だと思いませんし、先生の文章の中に「ゲイ」を隠喩として使ったとも思いません。問題だと思ったのは、先生の評論を読むと「映画世界では「ゲイ陰謀」があるのではないでしょうか」と思われることです。特に最後の発言:
-要するに、映画界に存在するゲイ・シンジケートの中で、北野監督は不当に高く評価されてきた、と私は思っています。
要するに、この先生にとっては北野武の海外での評価は「ゲイ・シンジケート」に基づいています。それは大きな単純化だし、「映画界に存在するゲイ・シンジケート」はいったいどんな相識でしょうか。その上、先生は同性愛とかホモと言う言葉も使っていません。先生は「ゲイ」と言う言葉しか使っていないし、使っている「精神的ゲイ」という表現も曖昧し意味不明だと思います。
先生はゲイが嫌いかどうか知りません。彼が書いた記事とかを読んで、直接に彼と話せない限り分りません。ただし、北野の映画の批評は「ゲイ」とか「映画世界のゲイ」と関連しすぎていると思います。先生は北野武の映画は「ゲイ」の面だけで評論していますし、武の海外の評価は「大したことではない武ブル-」などのおかげではなく、「ゲイ」のせいだと強調していませんか。
私はそれほど「ゲイ」に拘る人がどうしても怪しいと思います。
私にとっては、先生のメッセージは「ゲイ」と関連しているから問題だと思いませんが、「ゲイ=映画の世界を操っている人」と言うゲイの悪いイメージ(陰謀のイメージ)を描写しているから問題だと思います。
私は先生をナチと比較したのは悪い、激しすぎると認めます。
先生はただのホモ嫌いMachoか、ゲイに付いて妄想を抱いている人なのか分りませんが、彼の評論は映画批評の価値としてゼロに近いと思います。私は彼に直接言えなくて残念です。
ブルーさんの責任に関しては問題ないと思います。先生のメッセージには、先生の意見しか載っていないし、暴力を誘う発言など全くないし、乗せても問題ないと思います。私は先生の発言に問題があると思っても、検閲する必要が全くないです。
この場合に検閲よりも話し合い、批評するのは大事だと思います。
私の「自閉症」発言はすぐに日本人(二人だけだけどね)の反発を誘いましたが、この先生のメッセージはこのForumのフランス人だけの反発を誘ったみたいです。そういう意味で不公平だと少し感じました。と、先生の文章を読んで腹が立ったことも確かです。
私のメッセージは隠喩表現と直接関連していませんが、差別などと関連していますし、私の問題発言と少し関連があると思ったから、この話題に乗せました。 |
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Naho7 Ceinture Blanche
Inscrit le: 20 Mai 2004 Messages: 9 Points: 18
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Posté le: 26 Mai 2004 04:41 Sujet du message: あの~~~怒りに任せて書かせてもらいますが。
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一言。
Fredericさんは書きました
私の「自閉症」発言はすぐに日本人(二人だけだけどね)の反発を誘いましたが、
↑ムッとしました。。
だけ、ではありません、も、だと思いますよ。
日本人の少なそうなこのフォーラムの中で2人って結構な割合だと思いますけど。
ちゃんと発言した人が二人だっただけで、他にも違和感持った人が私の知り合いでいたことはお知らせしておきます。
それともこれがフランス人的ジョークなのかしら?よくわからないなぁ
一般的に日本人は「和」を好んで自分の意見を言うことを良くないと思うところがあるので、「先生」の意見になんだかなぁ と思っても発言してない日本人かなりいると思いますよ。
私くらい物事はっきり言う人は珍しいはずです(-_-) |
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frederic 4eme Dan
Inscrit le: 16 Mai 2004 Messages: 132 Points: 8339 Pays, Ville: Tokyo
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Posté le: 26 Mai 2004 05:41 Sujet du message:
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Naho7さん、怒らせてごめんなさい。
私の文章を変な風に解釈されてしまいました。
私の「自閉症」発言はすぐに日本人(二人だけだけどね)の反発を誘いましたが、
この「二人だけどね」の意味は「二人の意見は大したことない」の意味は全くありません。私は「日本人対フランス人の対決(要するに日本人はこうだ、フランス人はこうだ)」の落とし穴に落ちないように、私は反発した「日本人」はNahoさんとMomokoさんだと言いたかったのです。ブルーさんも日本人ですが、私の「自閉症」発言に引っかからなかったから「日本人」だけを書いたらブルーさんの書いたことを無視してしまう気がして失礼だと思いました。
今もう一度、私の書いた文章を読むと、勘違いしやすいと気づきました。
すりかえたら:
私の「自閉症」発言はすぐにこのForumの日本人から反発を誘いましたが、この先生のメッセージはこのForumのフランス人だけの反発を誘ったみたいです。そういう意味で不公平だと少し感じました。と、先生の文章を読んで腹が立ったことも確かです。
私は「日本人の皆」に反発されたという風な犠牲者くさいな発言をしたくなかったから、そういう風に書いてしまいました。フランス語では「Les Japonais」と「Des Japonais」の差を表現したかっただけです。
NahoさんとMomokoさんの意見は解ったし、なぜ私の「自閉症」発言に問題があるかも解りました、それはあなた達のメッセージのおかげです。だからあなた達の意見を全く軽蔑していません。
やっぱり日本人は敏感だなー。 |
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