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tomo Ceinture Marron
Inscrit le: 30 Jan 2004 Messages: 2 Points: 806 Pays, Ville: Tokyo, Japon
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Posté le: 31 Jan 2004 18:17 Sujet du message: フランス人の日本観の変なところ
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寿司が安い食べ物だと思ってないか?
成田空港で売ってる変なパジャマをほんとに「着物」だと
思ってないか?
日本人は思っていることをけっして言わない
と思ってないか?
···などストレス発散してください。 |
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hiroette Ceinture Orange
Inscrit le: 17 Jan 2004 Messages: 6 Points: 135 Pays, Ville: Tokyo
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Posté le: 01 Fév 2004 06:27 Sujet du message: そういうのはありますね
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でも、逆に日本人は心のどこかで
どうせ日本の文化の深いところなんてそうそう外人が理解できるわけがない、
そんなに簡単に理解されてたまるもんか、なんて思っているのかも知れない。
だから成田空港の着物をみてほんとの着物だと思っている外人を見ると、かわいそーだと思うけど、ちょっとほっとするのかも知れない。
とはいえ、ラストサムライを見て、時代もかなり変化したなとひしひしと思いました。
私がフランス人に言われて一番返答に困るのは
「日本って男尊女卑がひどいんでしょ、かわいそうねーー」ですかね。
確かに反論の余地はないんだけど、「かわいそうねーー」と言われても、別にそこまでかわいそうだなあ、と思ってはいないけどなあ、などと思ってしまいます。
アメリー・ノートンなんかが流行っちゃったのでとても困りました。 _________________ **********
hiroette
http://hiroette.com
**********
++un site en trois langues(francaias, japonais, anglais) qui montre mes illustrations et introduit la culture japonaise.++ |
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Bluemonday 4eme Dan
Inscrit le: 23 Mar 2004 Messages: 394 Points: 10765 Pays, Ville: Nishinomiya, Hyogo, Japan
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Posté le: 27 Mar 2004 02:39 Sujet du message: Re: そういうのはありますね
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hiroette a écrit: | でも、逆に日本人は心のどこかで
どうせ日本の文化の深いところなんてそうそう外人が理解できるわけがない、
そんなに簡単に理解されてたまるもんか、なんて思っているのかも知れない。
だから成田空港の着物をみてほんとの着物だと思っている外人を見ると、かわいそーだと思うけど、ちょっとほっとするのかも知れない。
とはいえ、ラストサムライを見て、時代もかなり変化したなとひしひしと思いました。
私がフランス人に言われて一番返答に困るのは
「日本って男尊女卑がひどいんでしょ、かわいそうねーー」ですかね。
確かに反論の余地はないんだけど、「かわいそうねーー」と言われても、別にそこまでかわいそうだなあ、と思ってはいないけどなあ、などと思ってしまいます。
アメリー・ノートンなんかが流行っちゃったのでとても困りました。 |
結論としてお二人の意見にはどちらも賛成しかねます。
まず、外国人の文化の理解については、個人のレベルとそれ以外で区別をするべきだと思います。
つまり、観光客が個人の趣味やら、美的感覚で空港のお土産物を買って帰るのには全く問題はありません。たとえ、その品物が偽物でも本人が気に入れば、そこにお金を出す価値があるわけです。
これは、ブランド物に熱中する日本人と同じです。シャンゼリゼにいつもいる、ヴィトンやカルティエで高価なブランド品を買う多くの日本人をフランス人はきっと同じように変だと思っているでしょうね。 あるいは観光名所で写真ばかり撮る日本人もかな?
問題はそれが一般化し、社会や思想に影響を及ぼす場合です。
例えば、間違った文化理解が大学の講義やマスコミを通して、あたかも事実のように大勢の人に伝わるとしたら大問題です。
日本への情熱の対象は何だっていいのですから、その人の日本に対する夢や理想を頭ごなしに否定したり、悪口を言うする権利は日本人にはないと思います。ましてやそんなことでストレス解消になるとは思いませんが、どうでしょう?
もちろん、一部の外国人の言動に対するお二人のご不満はそれとなく察することができます。
でも本当に日本が好きで理解したいと思っている外国人なら、そうした愚問で日本人を煩わせることはないでしょう。
その人が真面目かどうかはすぐわかるものです。
「言いたいやつには言わしとけ=laisse parler les gens」と思って気にしないのが一番のストレス予防です。
ぶるー _________________ This one will know, how far I live on. |
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shinji 1ere Dan
Inscrit le: 14 Oct 2003 Messages: 8 Points: 2037 Pays, Ville: Yokohama, Japon
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Posté le: 01 Avr 2004 17:55 Sujet du message: Blueさんに賛成!!
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フランス人に限らないけど外国人が日本の何に興味を持つかは全く個人の自由。三島文学だろうがアニメだろうが、トヨタやソニーだろうが寿司、天ぷらだろうが何でも良いのです。きっかけは何であれ、それらを通してもっと深く日本の文化や歴史に興味を持ち、深く理解していくかは個人の問題。間違ったことや無知故から来る行動を笑っり、批判する前に正しい理解をしてもらうためにも日本人の方からももっと発信していきましょう!!一部の人を見て全体を判断するのは危険だし、多数の流れと違うからと言って個人の行動をとやかく言うのも妙ですよね。インチキな着物を売ってるお店の人は、
そのお陰で生活できるんだし、買っていくお客さんも商品を見る目がまだまだ足りなかったか、あるいは承知の上で購入しているんだから...もちろん商品の品質・表示に虚偽があれば(例えばレーヨン100%を正絹100%と偽ったりとか...今時の日本国内では普通の店ではあまりないと思いますが)それは人の無知につけ込んだ詐欺ですよね。日本人が外国に行ったときだって同じことですよね。若い頃、東南アジアでは
ずいぶんぼったくられました...商品を見る目がなかったんですよね... |
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Bluemonday 4eme Dan
Inscrit le: 23 Mar 2004 Messages: 394 Points: 10765 Pays, Ville: Nishinomiya, Hyogo, Japan
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Posté le: 01 Avr 2004 18:35 Sujet du message:
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はじめましてShinjiさん。
エンコーディングが上手くいってなかったのでこちらに引用しておきました。
賛成してくださってどうもありがとう。(笑)
何が良いのか悪いのかなんて、まあいろいろぼられたりしながらじゃないと判らないこともあるし、そういう意味でも旅はいいですよね。
日本文化を誤解していると思っている日本人も実は自分の文化を理解してないだけだと思います。だって、漫画、アニメ、ゲーム、こぎゃる等々の若い世代の文化も間違いなく日本から来ているのだから、あれはちがうとか差別せず、ダメだと思うならその根拠を明らかにしてどうあるべきか未来の日本文化像を提言してもらいたいものです。
「言うは易く、行うは難し。」
ぶるー _________________ This one will know, how far I live on. |
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frederic 4eme Dan
Inscrit le: 16 Mai 2004 Messages: 132 Points: 8339 Pays, Ville: Tokyo
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Posté le: 16 Mai 2004 21:47 Sujet du message: 一言
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はじめましてフランス人ですが、日本語能力を上達したいのでこのForumに参加しました。私の日本語はまだいまいちなので、お許しください。
フランス人の変な日本観を経験したから、ここで紹介しよう。
私は2年間日本で勤めていた。その仕事のひとつの面は講演会をするために来日したフランス人の教授達の世話をすることだった。教授達はだいたい2,3日日本にいて、その後帰国していた。教授達の泊めていた部屋の近くに道があって、毎晩焼き芋のおじいさんその道をとっていた。屋台のスピーカから、焼き芋ーの歌が流れていた。
教授達のほとんどがいつも渡しにそういうコメントをしていた。
私の泊めている部屋少し狭いですが、とてもい居心地です。その上、毎晩、外からお坊さんの歌ているお経を聞こえて、日本文化を味わえてうれしいです。
私は内心で笑って、慎重に教授の聞こえたうたのはお経ではなく、ただ甘い芋を売っている老人がテープで宣伝を流している歌だけだと説明して、教授は誤解を気づいて、かなり困っていた。
それもフランス人の日本観のひとつの例です。来日するフランス人はほとんど日本伝統文化には焦がれて、現代の日本を見る目がないと思います。私は焼き芋の歌が素敵だと思いますし、お坊さんのお経ではなくても日本の文化の一つの面である。本当に日本文化を理解したいなら、教授みたいに伝統の日本のイメージに拘るより日本の現代社会でできる経験を素直に受けて、その経験から日本の文化の理解を深まることが大事だと思います。 |
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Bluemonday 4eme Dan
Inscrit le: 23 Mar 2004 Messages: 394 Points: 10765 Pays, Ville: Nishinomiya, Hyogo, Japan
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Posté le: 17 Mai 2004 13:34 Sujet du message: 添削
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はじめましてfredericさん。
日本人のぶるーです。
興味深い経験談をありがとう。
焼き芋のほかにも、ラーメンの屋台や物干し売りなど、音楽や売り声を流しているトラックがあります。
内容的にはfredericさんに全く賛成です。
中国の古いことわざに「温故知新(古いものを大切にしながら、新しいことを作りだしたり、理解することが大切だ)」というのがありますが、文化もそうあるべきです。
ところで、fredericさんの流暢な日本語にはびっくりしました。
この調子でがんばってください。
「日本語を上達したい」ということなので、ちょっとだけ修正させてもらいます。
Citation: | その仕事のひとつの面は講演会をするために来日したフランス人の教授達の世話をすることだった。 |
その仕事のひとつは講演会をするために来日したフランス人の教授達の世話をすることだった。
「面」はないほうが簡潔です。
Citation: | 教授達の泊めていた部屋の近くに道があって、毎晩焼き芋のおじいさんその道をとっていた。屋台のスピーカから、焼き芋ーの歌が流れていた。 |
教授達の泊まっていた部屋の近くに道があって、毎晩焼き芋のおじいさんがその道を通(とお)っていた。屋台のスピーカーから、「焼き芋ー(や~きいも~)」の歌が流れていた。
「泊める」は loger qqn 「泊まる」は se logerです。この文章の主語は「教授達」なので、動詞は「泊まる」です。「泊める」の場合は、「大学が教授達を部屋に泊めた」となります。
「とって」は打ち間違いかな?
カタカナ表記ではどこに「ー」をつけるかわからないと思います。 -erで終わる英語の外来語は最後に「ー」がつきます。
Citation: | 教授達のほとんどがいつも渡しにそういうコメントをしていた。 |
教授達のほとんどがいつも私(わたし)にこういうコメントをしていた。
「渡し」は打ち間違いでしょうね。
指示代名詞いわゆる「こ・そ・あ・ど」言葉は使い方が難しいです。
一般的に「こういう」はその直前・直後に引用があるときにつかいます。それにくらべて、「そういう」はもう少し文脈からはなれています。「ああいう」はさらに離れていきます。「どういう」は疑問詞(comment/ quel ... ça depend du contexte)です。ですから、ここでは「こういう」が一番いいです。
Citation: | 私の泊めている部屋少し狭いですが、とてもい居心地です。その上、毎晩、外からお坊さんの歌ているお経を聞こえて、日本文化を味わえてうれしいです。 |
「私の泊まっている部屋は少し狭いですが、とても良い居心地です。その上、毎晩、外からお坊さんの歌っているお経を聞こえて、日本文化を味わえてうれしいです。」
「とてもい居心地」は打ち間違いだと思います。2つ目の文章の接続助詞「て」の使い方は完璧です。
日本語では引用文にはかぎ括弧=>「」 をつけます。「」のなかにさらに引用がある場合(主に題名など)は二重かぎ括弧=>『』をつかいます。たとえば、
友達がわたしにこういった。「きのう『キル・ビル1』をビデオ屋で借りてきて、とても気に入ったから、お兄ちゃんに明日は『キル・ビル2』を映画館へ観に行こうと誘ったのだけれど、よかったら君も一緒に来る?」
Citation: | 私は内心で笑って、慎重に教授の聞こえたうたのはお経ではなく、ただ甘い芋を売っている老人がテープで宣伝を流している歌だけだと説明して、教授は誤解を気づいて、かなり困っていた。 |
私は内心で笑って、「教授の聞いたのはお経ではなく、甘い芋を売っているおじさんがテープでただ宣伝の歌を流しているだけなのだ」と、(気を悪くしないよう)慎重に説明したところ、教授は誤解に気づいて、かなり困っていた。
この文章は長いので2つか3つに分けてもいいでしょう。長い文章を作るときには、助詞や接続詞によく注意しなければなりません。フランス語でもきっと同じですが、長い文章では同じ言葉を繰り返さないことが大事です。それと、主語と述語(主語以外の文を構成する言葉、主に動詞や形容詞)との関係にも注意しましょう。(このことは、後で説明します。)そうすれば、小説家のように綺麗な長い日本語の文章が書けます。
お店の人を言うとき、一般的にその人が若い人なら(20~30歳代)「おにいさん」「おねえさん」と呼び、年配のひと(40歳代後半以降~老人)は「おじさん」「おばさん」といいます。「老人」という言葉は「労働者」を呼ぶのに適していません。おじいさんに見えても、「焼き芋屋のおじさん」というのが普通です。もしも、その人の年齢が大切ならば、「その焼き芋屋のおじさんは、もう70歳を超えているのに、まだ元気に毎日芋を売っている、この町の有名なおじいさんです。そして、そのおじいさんは・・・」などと説明を加えます。
Citation: | 来日するフランス人はほとんど日本伝統文化には焦がれて、現代の日本を見る目がないと思います。私は焼き芋の歌が素敵だと思いますし、お坊さんのお経ではなくても日本の文化の一つの面である。本当に日本文化を理解したいなら、教授みたいに伝統の日本のイメージに拘るより日本の現代社会でできる経験を素直に受けて、その経験から日本の文化の理解を深まることが大事だと思います。 |
来日するフランス人はほとんど日本の伝統文化に憧(あこが)れて、現代の日本を見る目がないと思います。私は焼き芋の歌が素敵だと思いますし、たとえ、それがお坊さんのお経ではなくても日本の文化の一つの面であると考えています。本当に日本文化を理解したいなら、あの教授達みたいに日本の伝統的イメージに拘るより日本の現代社会の中でできる経験を素直に受けて、その経験から日本の文化への理解を深めることが大事だと思います。
憧れ―「焦がれ」は打ち間違いか、あるいは「思い焦がれる」と言いたかったのかどちらでしょう。
「・・・への理解を深める」と「・・・への理解が深まる」の違い。
―フランス人が日本への理解を深める。=主語は「フランス人」
―フランス人の日本への理解が深まる。=主語は「理解」
この文章の始まりは「本当に日本文化を理解したいなら・・・」で主語は明記されていません(=これは、fredericさんの日本語のレベルが大変高いという証拠です)が、「理解したい」のは「来日するフランス人」だと想像できます。ですから、この文章の最後、「理解を深める」のも「来日するフランス人」ですね。実は、これが先に述べた「主語と述語の関係」です。これも、きっとフランス語でも同じでしょう。
PS:「ちょっとだけ・・・」といいながら、長くなってしまいました。ごめんね。 _________________ This one will know, how far I live on.
Dernière édition par Bluemonday le 17 Mai 2004 17:17; édité 1 fois |
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frederic 4eme Dan
Inscrit le: 16 Mai 2004 Messages: 132 Points: 8339 Pays, Ville: Tokyo
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Posté le: 17 Mai 2004 16:46 Sujet du message:
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はじめましてぶるーさん。
御返事を拝見いたしました。ありがとうございます。
ぶるーさん、訂正していただいて、光栄です。
はい、丁寧語練習終わり。
ブルーさんが訂正してくれて、うれしいです。
日本語でもっときれいな文章を書きたいんですが、なかなかできません。ブルーさんのおかげ、少しでも上達できたらうれしいです。私は日本語で書くとかなり苦労しています。会話だったら、なんとなく自分の意見をちゃんと伝えると思いますが、書くときに「先の道はまだながいぞ!」と気づきます。「先の道はまだながいぞ!」というのはフランス語のことわざ、「La route est encore longue」の直訳ですが、日本語で同じ意味のことわざがあったら教えてください。
ブルーさんは「憧れ―「焦がれ」は打ち間違いか、あるいは「思い焦がれる」と言いたかったのかどちらでしょう」と聞いたんですが、答えは「憧れ」の打ち間違いでした。
本題に戻りましょう。
日本観の変なところのほとんどは「Exotisme」の概念に結びついていると思います。
日本語で「Exotisme」と同じ意味を持つ言葉、又は概念があるかどうかよく知りませんが、「Exotisme」は学生から知識人までの敵だと思います。
「Exotisme」というのは、自分が生活している環境の中に見たことのない事を始めて経験して、その経験を自分の持っている知識で、その上、自分の持っている世界観で解釈することです。
少しややこしくなったので、具体的な例を挙げましょう:
-江戸時代に、初めて来日した外国人は着物を着ている日本人の男性を見たときに「何で男はスカートを着ているんだ」と思ったかもしれません。この人の育ていた環境の中にスカートと似ている着物は女性の着るものだから。
-80年代に来日した外国人のなかに、浴衣をはじめて見て、「それは素敵なRobe de chambreだな」と思ったかもしれません。その人の環境に浴衣に一番似ている着物はRobe de chambreだからだ。
-同じ80年代に初めて着物を着ている日本人(例えば祭りの時)を見た途端「Waouサムライだ、偉い人だ」と思ったかもしれません。この人は日本について知識(サムライのことを知っています)を持っていますが目の前にあるものを、少し早すぎて解釈してしまいます。
-2000年に初めて来日した外国人教授は、焼き芋の宣伝歌とお坊さんのお経と勘違いしてしまいます。その教授は日本について十分な知識を持っていますが、まだ知らないことが多くて、早い解釈と判断をしてしまいました。
その例の中に1,2は自分の環境から似ている要素を引いて、知らない文化を解釈することで、3,4は自分の知識に基づいて想像に任せて経験する物事を解釈することです。3と4は「Exotisme」という概念を示しています。
「Exotisme」は簡単に説明すると、知らない文化はどうせ自分の文化と違うから、魅力的で自分の文化と絶対に違いものだし、物凄いことです。しかし問題になるのは、この「Exotisme」に憧れた人々が自分の誤解に気づく時です。
一方では「Exotique」な日本のイメージから離れない人は日本の問題を完全に無視してしまって、本当の日本を理解するよりも自分の妄想に引きこもってしまいます(自閉症かな)。
もう一方では「Exotique」な日本のイメージを崩れる時に、大逆転して「結局日本はたいした国じゃないか」と思いながら、植民地主義に落ちる場合が多い。私は植民地主義化したフランス人を何回も日本で会いました。植民地主義化というのは「相手国の人はまだ物知らずで、我々はその下級の民族に我々のすげれた知識か、思想で助からなければなりません。」という考えです。
私の日本語が通じたならうれしいです。 |
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Bluemonday 4eme Dan
Inscrit le: 23 Mar 2004 Messages: 394 Points: 10765 Pays, Ville: Nishinomiya, Hyogo, Japan
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Posté le: 19 Mai 2004 18:34 Sujet du message: 日本人と西洋文化
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fredericさん、今回もたくさん日本語で書いてくれてありがとう!
もちろん、fredericのいうことはちゃんと通じましたよ。本当に日本語が上手ですね。
Bravo!
さて、前置きはこれぐらいにしてと・・・。
frederic a écrit: | 「先の道はまだながいぞ!」というのはフランス語のことわざ、「La route est encore longue」の直訳ですが、日本語で同じ意味のことわざがあったら教えてください。 |
「千里の行も足下より始まる」というのがあります。あるいは「千里の道も一歩から」や「千里の行も一歩より始まる」ともいいます。わたしには、「千里の道も一歩から」が一番身近ですが、どれでも意味は同じで、
「どんなに大きな仕事でも、身近(みじか)な事から始まるというたとえ。千里(せんり)=約四千キロメートル。足下(そっか)=足もと、の意。」
だそうです。中国の思想家「老子(ろうし)」 の言葉です。中国といえば、万里の長城(ばんりのちょうじょう)、いわゆるGrande Murailleがありますね。わたしは、一度中国の首都、北京(ペキン、Pékin)を旅行したことがあって、万里の長城の上を歩きました。12月だったので、本当に寒かったです。気温は多分-30C°ぐらいだったと思います。 さぶ~!寒ささえなければ、万里の長城は本当に素晴らしい建物で、本当になが~い壁の城でした。万里は千里の10倍だから40000Kmですが、本当の長さはどれぐらいか、想像がつきません。万里の長城は、宇宙から唯一確認できる建造物なんですよ。一般にイメージでは、一枚の壁が続いていると考えられますが、実際は四つか五つぐらい壁が平行して立てられているんです。だから、全部の壁の長さを測ったら、すごい距離になるでしょうね。
さて、本題の「Exotisme」ですが、まず語彙の問題からいきましょう。
日本語では「異国風」「異国趣味」「異国情緒」というように訳されています。しかし、実際にはカタカナで「エキゾチスム」、もっと頻繁には「エキゾチック」という形容詞でよく使われます。外国語が外来語になると、本来の意味と少し変わることはよくあります。「Exotisme」は漢字で「異国情緒」と訳されると、日本人のイメージでは、江戸時代の南蛮貿易や明治時代・大正時代に人気があった西洋文化の導入(骨董品や西洋風に舗装された道やガスの街灯がある街並みなど)を思い浮かべます。映画の「ラスト・サムライ」では、その街や人々の暮らしの変化がうまく描かれていましたね。それに対して、「エキゾチック」は、もっと一般的で「風変わり、外国風」で、良い意味で使われます。対象は幅広く、食べ物、服、暮らし方、仕草などいろいろです。
次は、概念についてです。
ある人は「日本は、アジアで迷子になった西洋の一国だ」とまでいうほど、日本人は西洋の文化から、たくさんのことを学び、個人レベルでも、国家レベルでも、大変影響を受けています。基本的に、日本人は西洋文化が大好きです。「これこそ、先進国の文化だ」という考えもあるし、「ただ、個人的にフランスのワインが好き」という考えもあるでしょう。恋愛関係については、うがった見方ですが、子どものときに読む「白雪姫」や「シンデレラ」は西洋の昔話で、日本の子どもにも大変人気がありますが、そこには「金髪の青い目をして、白馬に乗った王子様」と「王子様を待つ、お姫様」がいます。そういうイメージが、日本人の心のどこかに原風景として残っているかもしれません。でも、日本人は最初から西洋文化や西洋人に魅力されていたわけではありません。江戸時代、オランダとポルトガルと交易していたころの古い文献には、「西洋人は長い鼻で、赤い顔をした」人たちで、まるで、「ももたろう」に出てくる赤鬼みたいに不細工に描かれています。そして彼らを野蛮な人々=「南蛮人」と呼んでいました。
今の日本は表立っては、西洋と同じ生活レベル、同じ生活様式で、物質の豊かな、民主主義の国です。fredericさんのいうように、サムライの時代の妄想にとらわれて来日する外国人はきっとがっかりするでしょう。その一方で、日本は完全に西洋とは同一化していません。日本には、いわゆる「ペリー来航事件」以前の、アジア諸国との古い付き合いや、神道、芸術、武道など独自の文化を持っていて、それらと西洋のものが共存しているのです。なぜ、それが可能かというと、わたしが思うに「宗教に寛容だから」であり、その寛容さは大多数の日本人が信じている「仏教(浄土宗や浄土真宗)」のおかげです。話が脱線するので、仏教のはなしはしませんが、実際面白いことに、わたしは日本人の宗教観をたずねられるとこう答えます。「日本人は神社で洗礼をうけて、キリスト教の教会で結婚式をして、死んだらお寺でお坊さんにお経をあげてもらうのよ。」 大概の外国人は目を丸くします。イスラム教やユダヤ教のように、戒律が厳しい、一神教の信者からすれば、「神を冒涜する行為だ。」といいたくなるかもしれません。たぶん、そのために日本には、そういう一神教が根付かなかったのでしょう。ともかく、こうした「寛容さ」は、宗教にだけとどまらず、日本人の文化受容の在り方に大きく影響していますし、日本人の価値観や哲学の一部分であると言っても過言ではないでしょう。
最後に、結論ですが、日本人も西洋の国に対して、フランス人と同じように「Exotique」なイメージを持っています。うぶな若い女の子の中には、「西洋人と結婚したら、日本と違って自由で、大きい芝生の庭のある家に住めて、ナイフとフォークで食事をして、昔話のお姫様のように、青い目で金髪で鼻が高い王子様みたいなダーリンと毎日ラブラブに暮らして、別荘とかお城にヴァカンスに行って・・・」といった想いを胸に抱いている人がいるかもしれません。また、あるいは「お洒落にパリでフランス映画のような生活をする」とか、まあ、夢はいろいろです。でも実際、そういう暮らしをしている人は一握りでだけで、みんなは普通の生活をしていると思います。
わたしはオランダに住んで3年になりますが、特に日本と違う暮らしはしていません。強いて言えば、食べ物や、近くに大きい芝生の公園があるとか、家の天井がすごく高いとか、その程度の違いだけです。それでも、イメージと現実が違って失望した場合、日本人も植民地主義的考えに陥ります。ただ、フランスとは植民地の歴史が異なるし、また、「植民地主義」の概念も明治以降の軍国天皇制国家だった昔の日本からできた新しいものですから、事情が違います。つまり、フランスはベトナムまで植民地争いのために来ましたが、日本が持っていた植民地はアジアの中だけです。だから、日本人はアジア人に植民地主義的な態度を取ることができても、西洋人に対してはできない、あるいはそういう態度をしても「奇妙な感じ」がすることでしょう。(せいぜい、子どもみたいにな悪口をいうことしかできません。)
日本人は、「植民地主義」の考えを「支配される者」の立場で既に経験しました。それが、1945年の第2時大戦での敗北と、その後の日本国憲法の制定です。そこにはもちろん、勝利国アメリカの力が大きく働いています。さらに、西洋文化受容の第2の波、「アメリカのポップカルチャー」の波があります。(それに最も敏感な日本の現代作家が村上龍(むらかみ・りゅう)です。彼の作品を読むと、現代の日本人が幾度かの外からの文化の波を受けた後、どう考え、生きているのかがわかります。だから、わたしの好きな作家の一人です。)敗戦し、生きた神であった天皇を失い、家族と家財を戦争で失った日本は、さらにこの波によってアメリカとの生活・文化のレベルの違いを目の当たりにします。復興の過程で、当時の多くの日本人は、「アメリカに負けるな」と思いながら、働きバチの人生を送り、日本の貧しさの負い目に感じていたでしょう。「日本の貧しさ」とは彼らにとって単に「食べ物がない」「車が買えない」というものだけでなく、成功と夢と幸せを象徴するアメリカに対して、自分がちっぽけな日本人でしかない、つまり日本人としてのアイデンティティーの崩壊と喪失と自己不信とが、すべて同時に起こったという経験なのです。
しかし、新しい世代は、団体旅行でハワイに行くだけで満足するのではなく、次々新しい世界へと旅立っています。つまり、アメリカ以外の国にも目を向けているのです。フランスへ来る日本人も年々増えるでしょう。その中でまた、夢と失望が繰り返されるでしょう。fredericさんのいうように、「自閉症」なぐらい、頑固に自分の考えにこだわる外国人をわたしも知っています。彼らは、奇妙なのですが、こういう日本観の間違いや逆に日本人の西洋観の間違いは、大変デリケートで喧嘩になりやすい話題です。わたしなんかは、数年前まで映画監督の北野武=コメディアンのビートたけしがやっていた「ここがヘンだよ、日本人!」みたいに、お笑いにして話せるのが一番良いなあと思いますが・・・。
今回は、たくさん書きすぎてごめんなさい。
わからないことがあれば質問してください。 _________________ This one will know, how far I live on. |
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frederic 4eme Dan
Inscrit le: 16 Mai 2004 Messages: 132 Points: 8339 Pays, Ville: Tokyo
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Posté le: 20 Mai 2004 02:55 Sujet du message:
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ブルーさん、長い返事ありがとうございます。
ブルーさんの返事を読みながら、面白いことに気づきました。ブルーさんは歴史的または、宗教的な要素を使って、西洋文化とアジア文化を比較して、返事を構想しました。私が思ったのは、フランスで大体、何かについて考える時に、「一般」に基づいて考える。私の言いたいことは、少し複雑なので、ちゃんと伝えれる自信があまりないんですが挑戦して見ます。
フランスの思想の中で、ある問題について考える時に、「あらゆる人間が理解できる結論」を出せるようにしています。そのように、この世界に住んでいるあらゆる人間が同じであり、主教、文化、国籍などの文脈から離れた「国際的」な論旨と結論を発想しなければいけません。それは、フランスの哲学の中のひとつの思想派です。私の意見にはその思想の影響が多きと思います。
哲学についてそれほど詳しくないんですが、ブルーさんのメッセージをよんで、「そこにも、ひとつのギャップ、思想のギャップがあるんじゃないかしら」と思いました。
私はフランス風に書いていて、ブルーさんはアジア風に書いていると、特に言うつもりがないんですが、一般的にその思想ギャップはたくさんの「変な日本観」の原因ではないでしょうかと疑問に思いました。
どう?
話題は全く違いますが、ブルーさんが万里の長城は、宇宙から唯一確認できる建造物だと書きましたがそれはまちがいです。 。中国はロケットできて、自ら宇宙に宇宙飛行士(Taikonaute)を送ったんですが、その宇宙飛行士によると、宇宙から万里の長城がやっぱり見えないんです。中国政府は、中国の教科書に「万里の長城が宇宙から見える」という文章を訂正したいらしい。 。本当の話だよ。
それにしても、万里の長城はすばらしい建造物です。私もいつか自分お目で眺めたい。見に行ったら、暖かい着物を用意しておきます。
村上龍についてもちょっと話したかったが、疲れたので、今日はその辺で終わらせていただきます。 |
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